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島人が語るシマの歴史
公開日時:2011/05/30 00:00

1.戦時中に飛行場(特攻中継基地)のあった町

定年の翌日から、町立の歴史資料館に勤めている。昨年は突如、普天間基地の移設問題が持ち上がり、反対運動や特攻基地としての浅間飛行場の様子が知りたいという来館者があった。自分でも当時のことをあまり知らず資料なども少ないことから、体験者から話を直接聞いたり、諸資料を調整し展示することにした。浅間飛行場は昭和18年12月から工事を始め、翌年5月に完成している。主に特攻機の中継地として利用され、知覧などを飛び立った飛行機が翼を休め、給油をしたようである。その期間は20年3月から5月までの短期間で、手元にある資料によると41機が飛び立っており、帰還した例はない、長さ1500m、幅62mの滑走路は、徳之島や他の三島から徴用された。述べ約4280名の手作業で整地し、コーラルを敷き固めた簡素なものであったという。しかも連日の空襲により夜間に補修をしながらかろうじて使用に耐えていた。

2.浅間飛行場と共に作られた堤防

陸軍浅間飛行場は短期間でコーラルを敷き固めた滑走路であったため、現在はほとんどその面影を残していない。周辺にある防空壕がいくつか残っているが、整備して見学できるものは一つもない。大和城にある司令部跡のコンクリート壁がわずかに残ってはいるものの、山頂のために訪れる人が少ない。調査をしているうちに飛行場と共に作られた堤防が残された遺構の一つであることがわかった。このような堤防が三ヶ所にあったと町誌にも記されており、この身近にある戦跡を保存・活用していかねばならない。今年1月に説明板をつくり広報を始めている。
・場所 天城町岡前戸ノ木海岸(B.G入口近く) ・大きさ(約)長さ90m 幅3.6m 高さ4.5m

執筆:ユイの館館長 中水 勝久さん

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